新型コロナウイルス感染拡大に伴い、バングラデシュの他の多くの地域同様、アグラサーラ孤児院があるチッタゴン周辺の村もロックダウンされている状況です。その影響で、現地の人々の多くは収入が激減し、生活必需品や食料を買うことが難しくなっています。
そこで、2020年6月11日、12日、アグラサーラ・メモリアル・ソサイエティとアグラサーラ協力基金は共同で、合計280世帯にお米や油、穀物、野菜などの食料品を購入するための支援金を拠出しました。280世帯の宗教は仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教と多岐に渡り、そのうち200世帯はアグラサーラ孤児院周辺、60世帯はバングラデシュ中央部のクミッラ市、20世帯は同国北東部の丘陵地帯にあるシレット市の家庭です。
また、20名の僧侶に対しても支援金をお届けしました。支援金を受け取った人々からは、支援に対しての感謝と喜びの声をいただくことができました。アグラサーラ協力基金としては、この度の取り組みが少しでも地域の人々の生活再建につながればと願っております。
ウイルス感染拡大対策のもと、運営された今回の支援金給付イベントの様子は、複数の地元メディアに取り上げられました。
また、ロックダウンのため、普段アグラサーラ孤児院で生活する250人の子どもたちも、一時的に郷里に帰ることを余儀なくされています。子どもたちのうち約100人には、支援金を届けることができましたが、残りの約150人は通信環境の無い山間部や遠方にいるため、届けることができませんでした。
今回の支援は、星槎大学卓越教授のSumana Barua博士とご夫人のSmriti Barua氏が発案し、地元指導者の協力のもと、アグラサーラ事務局が支援金の給付を行いました。バングラデシュにおいても、一日も早くこの事態が終息し、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。